三洋電機は、世界で初めて、お米からパンがつくれるライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」(オープン価格)を10月8日から発売する。
同社は、これまでもお米にこだわり、お米一粒一粒に均一に熱を加え炊きムラのないごはんを炊く圧力IHジャー式炊飯器「おどり炊き」や、米粉を材料にした「米粉ベーカリー」を発売してきた。しかし、米粉には流通量が少なく結果として価格が高いという消費者にとっては大きな課題があった。
そのため、同社は、どこのご家庭にもあるお米を粉(米粉)にしてパンにする商品開発に取り組んできたが、お米は硬度が高いため、米粉状に粉砕するには大規模な機器と設備が必要で、商品化までは至らなかった。
そこで、米粉パンをつくる過程で米粉を水に漬けるという点に着目し、炊飯時のようにお米を粒の状態で水に漬けて柔らかくしてからミルをかけるという、これまでの常識を覆した「米ペースト製法」を開発。
また、クリーナーや電動ハイブリッド自転車、ミキサーなどのモーターを使う回転機商品開発で同社が培ってきた技術「正逆回転機構」を採用し、お米を切削する高回転数のミル用モーターと、生地をこねる低回転数のこね用モーターという回転数の異なるモーターを1つの回転軸で実現。
お米の切削(ペースト)から生地コネ、発酵、焼成工程までを、これまでのホームベーカリーと大差ないサイズに収め、本体1台でお米からパンをつくることを可能にした。
使い方は、これまでのホームベーカリーとほぼ同様で、まず洗米したお米220gと水、塩、砂糖、ショートニングをパンケースに入れ、最後にグルテンとドライイーストを本体上部の自動投入ケースにセットしスタートボタンを押すだけ。約4時間後には、これまでとは違った、おうちのお米でつくった“米パン”1斤が焼き上がる。
米パンは、小麦パンに比べて、水分含有率が高く(米パン:約38%、小麦パン約34%)、しっとりもちもちした新しい食感を味わる。
カロリーも低く(米パン:約780kcal、小麦パン:約861kcal)、アミノ酸スコア(米パン:60、小麦パン:38)が高いという特長があり、健康志向にも対応している。
また、専用のミックス粉を使わず、家庭のお米から小麦成分ゼロの米パンがつくれる「小麦ゼロコース」を搭載。
通常、パンを膨らませるために使用するグルテンは、小麦粉を水でこねた時に形成されるたんぱく質であり、小麦成分。小麦ゼロコースでは、小麦成分のグルテンの代わりに、上新粉を使用することで小麦ゼロの米パンがつくれ、ふっくらとしたパンになる。
さらに、お米だけでなく、小麦粉でつくる小麦食パン、パン生地、天然酵母食パンをはじめ、食物繊維、ビタミンなどの栄養成分が豊富な玄米食パン、雑穀食パンなど、さまざまなバラエティに富んだパン・生地をつくることができる。
それ以外にも、グルメパンが簡単につくれる「グルテン、ナッツ自動投入機構」、旬の果物を使ってパンにトッピングできる「ジャムコース」、うどん、パスタの生地がつくれる「ヌードル生地コース」、もち米から手早くおいしく簡単におもちがつくれる「もちコース」なども搭載する。
同製品の動画は、以下のリンク先で見ることができる。動画は2種類あり、片方は稲の黄金色が美しいイメージムービー的なスタートから同製品へと導くもので、もう片方の動画は同製品を分かりやすく紹介するもの。ぜひ、2本の動画を続けて見たいところだ。
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